TML(Trailer Mailing List) ロッジ型STスクリーンテント ST-1226のカスタマイズをご紹介したい。
機能に不満はない「てっこつ」であるものの、その完成度はロットによりばらつきがあるらしい。
もちろん、そのままでも使用に支障はないが、こだわりたい人にはおすすめしたい。
※すべての製品が同じとは限りません。実際に試し張りをしてみてから必要性を判断してください。
私の持っているものは、写真の矢印にある長手方向のポールがやや長く、デフォルトではポールが若干歪むほど幕体がパッツパツの状態だった。
嫁からは「このパッツパツが唯一気に食わない」とのご指摘も頂いていたし、張り方と開け方によっては、短手の扉ジッパー付近の縫製にダメージを与えてしまう可能性もあったためだ。
他の方のカスタマイズ記事を参考にさせて頂いたが、もう少し詳細に書いておこうと思う。
長手方向のポールは3本。
これらを節ごとにカットする。
間違っても差込側ではない。受け口側である。
切断にはパイプカッターという工具を使う。
ダイソーにも取扱いがあるそうだが、精度の信頼性から私はこちらを使っている。
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SK11 パイプカッター 切断能力 3~32mm PC-32
パイプに当てがった刃を、グリップを回して少しづつ締めながらカッターを回転させ、徐々に切り込みを深くしていく。
数十回転もすれば切断できる。力はまったくいらない。
使い方は簡単だが、注意しなければならないのは焦ってグリップを締めすぎないことだ。
締めれば締めるほどさっさと切断できるが、パイプが歪む。バリも出やすい。
最悪、先細りになって差し込めないという事態に陥るのである。
雑巾を絞るような力で握り込むとそうなる。
指三本の軽い力で少しづつ締め込んでいく感覚でいい。
断裂防止のため、ショックコードの一部がワイヤーになっている。(嬉しい仕様である。)
残ったパイプを、ワイヤーを切ってしまわないように金切バサミでチョキっと切断し、取り除く。
パイプの厚みは1mmに満たないくらいだが、材質がスチールであるため、その切断能力のあるものを使う。
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SK11 金切鋏 倍力型 SMS-250B
一本当たり1cm×3節をカットして試し張り。
これではフレームの角と幕体の角がまだ合わなかった。
余分な長さを測り、いったん幕体をはずしてさらにカットした。
4角が写真のようにきっちり揃ったところでOK。
あまり切りすぎると今度はルーフがたるんでしまうので注意して欲しい。
ついでに脚ポールの2節を3cmずつカットし、全高を6cm落とした。
これでスカートの接地具合が良くなる。
スカートにはハトメが全体で4箇所しかないので、コーナーに3つずつ、長手方向の中央部に1つずつ、短手方向の中央(扉部分)に2つずつ、合計18箇所を追加した。
もともとのハトメは9.5㎜の真鍮で手に入りにくいので、私は10mmを使った。色合いも少々異なるが気にしない。
スカートペグはホムセンにある工事用のロープ留めを使う。
コーナーのスカートが長手、短手それぞれのスカートと重なる位置にハトメをしている。
使う本数を少なくしたいので、これらを重ねてペグダウンするようにした。
これでほとんど隙間が無い状態になった。
6cm程度では、全高が下がったことは体感できない。
それよりもスカートの接地が良くなるメリットのほうが大きいだろう。
こちらのカスタマイズは是非おすすめしたい。