今年最後のキャンプ二日目午後。

昼食を済ませ、ゆっくり読書を楽しんでから「天然温泉尾道ふれあいの里」へ。
久しぶりに日中をゆっくり過ごしたいとも思ったが、大好きな温泉＆サウナの締めは、キャンプの夜と同じくらいおろそかにできない。

何より、寒くて幕に籠るだけの冬の日中にはあまり魅力を感じず、風も雲もなければ違うのだが、この時期なかなかそんな日にはありつけない。



早めに戻って今日は真面目に夕食の用意をと思っていたが、やはり温泉＆サウナの誘惑には勝てなかった。
夕日には期待できそうにもなかったので、ダラダラと長居して結局戻ったのは日が暮れた後。


最後の夜は「焼き鳥」でキメることにしていた。

継ぎ足しを重ねてきた自家製ダレの味と香りは申し分なし。

さすがに狭いシェルター内で焼くことはできないので半オープンスタイル。
時折、強い風が吹いていたので即席陣幕を。




カフラシルの扉を跳ね上げた。




こういう遊びがキャンプでは一番楽しい。
「あひる」の風は厄介だが、この風がいつも遊びを作るきっかけになってきた。

冬キャンに初めて挑戦したのもここだった。




焼き鳥は私的キャンプのソウルフード。

もも、肝、ハツ、せせりを串打ち。
寒くて手が凍りそうだったが、今日は手を抜きたくなかった。




タレの焼ける香ばしい匂いが辺りに広がり　　　　　。




写真撮る前に思わず一個食っちゃったハツ。




せせりは塩で。後はもう夢中で焼いては食った。
熱燗との相性も最高だ。



ウマイ！文句なし！

焼き鳥を美味しく食べるにはしっかり焼いてはいけない。
特にオーダーしなくても、生を感じさせない生焼け加減で出してくるのがうまい焼き鳥屋の焼き手。

牛肉ほどではないが、中心部がややレアでという基本は同じだ。実は内臓でさえもそうである。
焼き鳥が牛肉ほど人気がないのは、焼き過ぎて硬く、ほとんどタレの味しかしないものが一般的に「焼き鳥」と認識されているからだと思う。





今年最後の大人タイム。
バタバタとシェルターを揺らしていた風も止み、少しノイズの乗ったラジオの音だけが静かに流れている　　　　　。

眠ってしまうのも名残惜しいと思ったが、また次があるじゃないかと言い聞かせシュラフイン。









そして、朝６時前に目が覚めたときだった。











寝ぼけ眼に飛び込んできたのは星空だった。外で眠ったのか！？




なんて一瞬本気で錯覚してしまったが、ちゃんとシェルターの中に居た。




オイルランタンを灯し、キラキラ光る幕体にしばらく見とれていた。




結露した水分が手のひら大の結晶型に凍り付いていた。

そういえばシングルウォールで真冬を過ごすのは初めてだ。
こんなものが見れるとは思ってもみなかった。




早起きは三文の徳。
が、キャンプでは三文どころじゃない。




マイナス５℃あたりか。
最近、視力が落ちてきて目盛を読めなくなってきた自分が悲しい・・・。




冷えた身体にコーヒーを。




しばらく無風の湖面に見とれていた。
キンと張りつめた冷たい空気、冬山の静寂。
これぞ冬キャンの醍醐味。




朝食は久しぶりに燻製で。




塩鮭の燻製と明太子。

「米の洗い始めこそ、美味しい水を。」
こんなことを最近知って実践してみた。

なるほど、おかずが邪魔だと思うくらいだ。




何も思い残すことなく、今年最後のキャンプを終える。

あひる達も朝ごはん。
管理人さんの背中が優しかった。



食後、管理人さんとしばらくお話。
ここもちょうどこの日を最後に数日間の休みに入るところだという。

思わずこぼれる「ご苦労様でした」

天候にも恵まれたが、最高の一日を過ごさせてもらえたのは、他の何物でもなく管理人さんのおかげだ。

来年も良い一年になりますように。

そして皆さんも　　　　　。



良いお年を('ω')ノ