所用により、キャンプお預け食らうこと3週間・・・の予定だったが
。
やはり耐え切れず、月曜に有給取って12/6(日)からそよそよ峡へ。
今回張ったのは、そよそよ峡のなかでも通称マムーサイトと呼んでいるマイナースポット。
「それって要するにそこへ張るなってことよね???」というくらい、まむし注意の看板がそこらに立っている。
実際、確かにマムーさん好みな環境が整っていて、ハイシーズンでさえここだけは閑散としている。
だが、張らねばならぬ、張らねば分からぬ
。
とかいって、単なる好奇心に過ぎなかったが、思わぬタイミングでまた紅葉に出会えたこともきっかけだった。
紅葉シーズンには全身まったくの緑だったこのモミジ。
周りはほとんど散っているというのに、まだまだこれからという雰囲気。
地面は湿っていて、ずぶずぶとした感触が残っており、不快指数は高い。
DACのペグがスポスポ抜けてしまいイライラするが、他の要素がどうであれ、もうここに張るしかなかった。
シェルターから臨むのにちょうど良い距離を確保。
いつものように川の流れを見ることはできないが、ほとりの支流から小さく優しい水の音が届く。
何にせよ手間を掛けるのはあまり好きな方ではないが、結局このほうが安くつくという理由でポーレックス導入。
旨いし、ゴリゴリの感触がなかなかエクスタシーだ。
しかし、なぜかコーヒーは家で飲む方が旨いと感じた。
その理由を考えるのはいつかの暇つぶしに取っておこうと思う。
日中の気温は15℃と高く、この時期にしては珍しく、ハンモックでゆっくり本を読むことができた。
2時間の温泉&サウナの後、夜の紅葉を狩るため、ジェントスにアルミホイルの即席リフレクターを付けライトアップ。
どうしても食べたいものがあり、久しぶりに炭熾し。
焼きをスタートし、これまた久しぶり「昭和の演歌」をON。
立ち昇る煙で場末の炉端風味が一気に醸し出される。
目の前のもみじでややエレガント場末。
抜群の雰囲気で今夜のメイン「昆布醤油干し ほっけ」を味わい
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この日は焼き物一本で行こう(炭もったいないし)と思っていたのに、一瞬にしてそのポリシーを無効にさせた4割引きの鴨肉。
肉をひとしきり堪能した後、鴨出汁の出たつゆをすすりつつ、肉以外の具を後に食べる。
私的に最高にうまいと思う鴨鍋の食べ方だ。
まだ何か焼かせろよ、炭がもったいないだろと七輪が言うので、炭火で燗をつける。
食前のビールの後、この夜の酒は「加茂鶴」の上燗一本。
後ろで流れるコテコテの昭和演歌。
ひとりで呑んでる42のおっさん。
完璧な場末感。
あえてまだ不足というなら、常連気取りで話しかけてくる酔っ払いのおっさんくらいだ。
まぁそんなおっさんは足りてなくていい。
それにしても、昭和後期生まれの軟弱世代にはドギつすぎる昭和初期の演歌。
テレビをほとんど見ない私が芸能に疎いのもあるが、矢吹健、ダレ???京山幸枝若、浪花しぐれ「桂春団治」ナニソレ???
という連続で、聞いたこともないような歌が満載だった。
今ならこれ「ピー」入るよな、というワードも・・・
嫁に歌詞のこんなセリフを言ったらこう反撃を食らうだろうな、という脳内シミュレーションゲームを楽しんだが
2時間も聞いていると肩が重くなってくる・・・背伸びしすぎた(;´Д`)
演歌素人には今もテレビで流れている(流せる)ような曲がお似合いだ。
この日の装いは、七分袖のカジュアルなTシャツ→フリース→ウルトラライトダウン。
ボトムにはタイツ→ウォームパンツ。靴下はノーマル1枚。
マットなし、コットに-15℃マミー。
目が覚めてしまうほどではなかったが、アンダーウェアの非力さとマットレスによって若干の寒さを感じた。
そよそよ峡の冬は思いのほか冷え込む。日中とは打って変わって、朝の気温は最も下がったタイミングで0℃だった。
自然に目が覚めたのは6時。
仕事に行くときと同じ時刻というのが悲しい。
山間に幻想的な朝モヤが広がっていた。
朝食は「ハマチの釜めし風」
ダイソーヒーターを外すのが億劫だったので、そのまま土鍋をオン。
0℃にもなると、CB缶はガス残量にもよるがさすがにパワーダウンする。
そんなときは若干の熱湯をボンベにチョロがけし、ブーストさせる。
先に沸かしたものを置いておくか、アルストで別途沸かすと良い。
ホントにほんの少し、
間違ってもブッかけは禁物だ。
焚いたごはんを蒸らしている間に冷ましたくないので、湯を沸かすクッカーの上に土鍋オン。
不安定なことこの上ない・・・
案の定、何かのはずみでガラガラと崩れたが、幸い中身は無事だった。
今回は切り身に湯をサッと掛けたのみで、そのまま焚いた。
味付けは、やや多めの塩のみ。
臭みはなく、ハマチの出汁がよく出ていてうまい。
身にレモンを絞り、これにわさびを付けつつ食べる。
黄色い普通のレモンとは次元が違う旨さの「瀬戸田レモン」。
この極上レモンの芳醇な香りがハマチの旨さを引き立てる。
食後は「緑茶」。
和食にはやはりお茶が旨い。
快晴だったが、マムーサイトには一向に陽が当たらず、こちらへ引っ越し。
写ってはいないが、右手の土手上の道路では電話回線工事の作業が行われていた。
写真を撮ろうとするが、交通警備員さんにガン見されているため、小心者の私は意味の分からないアングルで盗み撮るようなことしかできなかった。
平日にハンモックという、優越感と罪悪感を交錯させながら昼までゆっくりくつろいだ。。
「次回は石原裕次郎、一本でいこう」なんてことを考えながら
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