ワイルド父子キャンプ in 吉舎いこいの森キャンプ場

Scene-1

2015年12月21日 13:06


水道なし(川水利用)、電灯一切なし、管理常駐なし、真っ暗仮設トイレ。あるのは森林だけ。

整備などとは無縁で、悪く言えばキャンプ場に見えない。

ワイルドである     


そんな所へ行ったのは12/19(土)。


道から森に入った途端、空気が様変わりし、マイナスイオンとともにピリッと張り詰めた冷気が頬にまとわりつく。


前回ファミキャンの帰りに下見に来たとき、一目惚れしてしまった「吉舎(きさ)いこいの森キャンプ場」。

その様相と情報の少なさ(無いといったほうが近い)からここの不人気さが伺える。



あまりにワイルドすぎるので、当初はソロのつもりだったが、嫁とリトル姉でたまにはゆっくり子守なしデュオショッピングに出掛けたいとのことで、チビ×2はオトンチームにキャンプ同行と相成った。

最初はブーブー言っていた2人だが、おやつ400円分などの条件で折り合いをつけたのであった。



要領が分からない所なので早めに入っておきたかったが、あいにく急用が入ってしまったため出発が遅れ、着いたのは16時半。

あと1時間もすれば真っ暗なのでゆっくり場所選びもしていられなかった。

危険箇所などの下調べや川の水汲みなど、明るいうちにやっておくべきことを済ませ、先にリビングとするシェルターを高速張り。

今回DIETZのハリケーンランタン#80を投入した。最もデカいモデルだ。





寝床のNEワンポールはチビ男が張る、これも条件のひとつであった。




チビ子も興味を示し、ペグダウンは半分コするということで折り合いをつけたチビ男。




ペグの位置決めはチビ男が指示。




ペグの向きが・・・




マジメに打っているようだが実は遊んでいる。




若干オトン手直しの後、ポールの立ち上げへ。




ほぼ完成。どうにか間に合った。




みるみる日が落ちていき、山間のここは夜を先取りする。




ペトロマックスの倍ほどもあるデカいハリケーンランタンに見入っている二人。




手をかざせば気休めほどでも暖かい。




うっとり眺めているチビ男。惚れたか?



辺りが闇に包まれたところで温泉へ     

場所もさることながら、ようやく冬らしいこの夜の冷え込みで、薄着に凍えた身体には最高のご馳走だった。



キッズは冬の定番メニュー「肉まん」&「焼き餃子」。
限られた火器での同時調理には圧力鍋が活躍してくれる。

ゆっくりしたかったので自分のメシは後回しにして先に食べてもらい、その後二人は一足先に就寝。




大人タイムの始まりは「牡蠣のアヒージョ」。




即興メニューだったが旨い。




熱燗のアテに鞄の底に忘れられていたレトルトおでん。
なんとなく物足りないので、牡蠣エキスの出たオイルにくぐらせて食べてみたら、これがなかなか乙だった。




「ほんま焚き火イラズやなコレ」なんて思いながら、オイルランタンの炎でのんびりバーボンを。




闇夜に光るツイントンガリ。




翌朝、9時起床とかなり寝坊したのに、まだマイナス4℃。




幕体もやっと凍ってくれた。




ようやく待ちわびた冬だ。




シケ薪を乾燥をさせて。




焚き火。




これさえあれば遊具はいらない。




冬朝の王道。




食事中も焚き火に張り付き。




薪が切れたら、今度はノコを貸してくれと来た。




片付けの合間に朝の一杯。




絶対にまたここへ来たい。




あいにくの急用で、ゆっくり食べるものを考えることもゆっくり買い物をすることもできず、慌てて行ってただ野宿するだけの一日になりはしないかと思っていたが     


帰宅して、どうだった?という母親の問いに・・・










「楽しかった!」と即答したチビ男の声が、理屈抜きに今回のキャンプを物語っていた。

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