3/26（土）はチビ子の保育所修了式だった。
そよそよ峡に着いたのは１９時過ぎ、すでに真っ暗。

いつものことながら、ランタンの明かりだけで設営するのは思いのほか手間取るものだ。

４角へのペグダウンで立ち上げ可能なカフラシルであるが、そのシンプルさゆえビルディングで綺麗な正方形を描けていないと、実にブサイクな張姿になってしまう。

独特の稜線が出ないどころか、悪ければ経絡秘孔を突かれてあべし寸前なんじゃないかというほど歪んだ姿になるのだ。

明るければそうはなりにくいが、暗がりで油断していると高確率で失敗するのでなかなか気を遣う。
時間があって綺麗に張りたいときはメジャーを使うこともあるが、夜はそれすら使いにくい。

そこで導入したレーザーレベル。形状はまんまマウス。




できるだけコンパクトなものをと探していたら、かの悪名高いAliExpressに行き着いた。
詐欺ベンダー、不着、遅配、追跡不可などロクな噂がない中国のネット通販である。

私も例に漏れず、「発送したよ！」の知らせ以後、荷物の追跡番号がいつまでも有効にならなかったため、クレームのメールを入れてみると、「配送業者変えたの言ってなかったわゴメンｗ」的な回答が。

しかしその後一ヵ月ほど経っても番号は有効にならず。照会するも「そんな荷物ないで」の繰り返しだった。

これはやられたかと半ば諦めかけた頃、ようやく配送会社の追跡状況は税関通過中に。しかし、またそこから一向に進まない・・・
どうなってんねんとやきもきしていたら、突然商品が届くというイレギュラー。
もはや追跡の意味なし。

さらにホッとしたのも束の間、見慣れない番号からの着信が　　　　　。










「○月○日、○○電機のサイトでお買い物しようとされましたか？」

「してませんが(;´Д｀)」

最近ではこの買い物だけに使用していたクレジットカードの会社からだった。
被害には及ばなかったが、どうやらまた情報を抜かれていたらしく、カード停止→交換となった。
さすがAliExpress。さすが中国。

とはいえ、肝心の製品はまったく問題なし。
草が邪魔するが、手をかざすと光線が当たるので問題なく位置確認ができる。
おかげでこの日の張り姿はパーフェクト。

夜in率の高い私にはとても便利な道具である。




週末の晴れ予報は前日に一転して、局地的な荒天に見舞われる確率が高いとのことだった。
前回に続き、念のためタープを張っておいた。

日中の暖かさを思えば、さすがに何組かはいるかと思いきや、この時点ではぼっち。
人がいるだろうと思っていたのにぼっちだとやけに寂しい。




時間もなかったのでハツ、センマイ、ロースに刺身。
薬味皿には焼肉のたれとオリーブオイルに塩、レモンを。

うまかったと言いたいところだが、花粉が警報レベルだったのか、時折鼻が詰まって半分は味が分からなかった・・・。
モグモグと頬張りながら「うまい・・・はずだ」と言い聞かせた。




それにしても日中の暖かさに比べ夜の冷え込みが半端なく、冬ほど着込んでいないので本気で寒かった。
気温は３度ほど、味半分だが熱燗が沁みる。




その後、味覚障害もマックスになり、最後の頼みの綱である味付け濃い目のアンチョビポテトをつまんだが、結局それも撃沈だった。

運動を始めてから症状はかなり緩和されたものの、私の場合ビールを飲むと一気に悪化してしまう。
梅雨のどんよりした雰囲気より憂鬱なのがこの季節である　　　　　。




昨夜、夜のうちにinしてきた若者のグループがいた。
時間があまりに遅かったので、ふと「マナー」という言葉が頭をよぎる。

しかし考えてみれば、そよそよ峡のような無料の場所で他のキャンパーに迷惑も何もあったもんじゃない。
こちらもそれを分かって利用しているはずだ。
そもそもキャンパーだけに利用権があるわけでもない。

本来なんでもありなこの場所で、キャンパーだからと自分が勝手にこしらえたモラルを他人に押し付けるのはナンセンスだ。
公序良俗に反することなく、綺麗に使っている分には文句を言える道理などないのだ。




話しは変わるが、このたびZEROGRAMのMinimalist III Hexa-Tarpを購入した。
3/31までのセールに乗ったのもあるが、素晴らしい企業理念に共感したことも大きい。
30Dのリップストップナイロンは軽くて伸びもよく、モロ好み。

写り方で色味がかなり違って見える。
オフィシャルサイトの写真も、色味がどれもバラバラで何が本当か分からなかった。
ちなみにこの写真は実物と違うｗ




実際の色味はロゴより下の色に近い。まさしくワインレッド。

そして気になる人は気になるであろうシワ。光の加減で特に際立って見えている。
実はこの裏側に小物を収納できるポケットが付いているために出来てしまう。

要か不要か、賛否が分かれるところかもしれない。




一緒に買ったUL タープポール 170 GD Quick Downは伸縮式で一本モノとなっている。
分割しないので収納も非常にスリム。
これはいい買い物だった。




スキマキャンプも悪くないが、たまにはお天道様のもとでゆっくりキャンプがいい。


嗚呼、昼間っから焚き火がしたい　　　　　。

なんて珍しいことを思っている今日この頃である。