4/1（金）どうしても観たい映画があるというチビ男のリクエストにお応えし、そのままスキマキャンプへ流れ込むという、時間的にかなり無理のあるプランを敢行した。

夕刻、早めに仕事を切り上げ、一人定期船に乗ってやってくるチビ男を港へ迎えに行く。
上映前ギリギリIN。




「暗殺教室」という物騒なタイトルの映画だが、子供には結構な人気らしい。
子供向けとされながら、突飛なストーリーで子供に理解できたのかどうか疑問ではあるが、本人は満足したようだ。
まあ大人が観てもなかなかいい話だった。



映画が終わり、本郷憩いの森に着いたのは２０：３０。


当初は、風呂　→　設営　→　メシの予定だったが久しぶりの本郷、環境が変わっているかもしれないのでチビ男とも相談し、まず設営をということで設営＆チビ男メシ　→　風呂　→　オトンメシに変更。
万一、何かの影響で張れないような状況だと遅い時間から場所替えしなくてはいけない。

実際のところ、着いてみると猪の掘り返しがひどく、張れる場所がかなり限られる有様になっていた。
前々日に市役所へ予約したときには何も聞かされてなかったのだが・・・(;´Д｀)
貸し切りだったので結果的には事なきを得たが、気を付けておいたのは正解だった。


設営中に前々から「次のキャンプはコレ」とのリクエストだったきつねうどんを食べてもらうことにした。

「うどん・・て・・・ホンマにええんか？」これまで幾度となく確認していた。

オトンとしては手間も財布も大助かりだが、別に好物とも聞いていなかったのでガキのくせに気を遣ってやしないかと心配してしまったのだ。



寒さもあり、腹ペコもあり、特別なご馳走でも食ったかのように満足気。

食欲の気まぐれで無性に食いたかっただけらしかった・・・。

気を遣っているなんてオトンの杞憂に過ぎなかったのである　　　　　。


食べ終わる頃にちょうど設営も済み、松永にある銭湯「ゆうゆ」へ。
スチームサウナもほどほどに早風呂で戻る。チビ男のシュラフインは２１：３０頃だったか、なんとか夜更かしさせずに済んだ。




２２時、オトンようやくメシにありつく。




日中は暑いくらいだというのに、夜の寒さはなかなか堪える。
もっと写真を撮って遊びたかったが、日中の薄着にダウン一枚羽織っただけでは寒すぎたので断念。
深酒もほどほどにしてシュラフイン。




翌朝、念願の焚き火を。

といっても自分が楽しむというよりチビ男を退屈させないため。
随分前にナイフを買ったものの、試し切りして以来シースから出すことがなかった。

昼寝をしたり本を読んだりゆっくり過ごすということのほうが自分のキャンプではスタンダードだったからだが、子供もそんなキャンプばっかりじゃさすがにつまらない。

焚き火にも飽きて、薪を集めることさえ面倒臭がる自分には無縁だった遊び。
ファイアスターターを使い、こんなことで火が着くぞという体験をさせた。




この手の道具は危ないものばっかりなので、おいそれと貸すわけにはいかないが、春休み明けもう小学3年になるチビ男。
学校で伝統的に続いている木版画を３年生から製作し出すため、ついに彫刻刀デビューらしい。

そろそろいい頃だ。




切れ味にビビりつつバトン。
左利きなので、右利きの自分からは動きが不自然に見え、それだけで危なっかしい感じがするがお口はチャック。
実際何の問題もなかった。




駄菓子のドーナツを焼いて食ってみたいというが刺すものがないのでナイフを使うという。
でも危なっかしいで、その姿勢・・・




テキトー朝メシにハーブグリルチキンサンド。
オス二匹、ボロボロこぼしながらガツガツ食らう。




向かって右に広がっているこのキャンプ場だが、その写真に写っていない範囲は猪によりほぼ壊滅状態。
あひるといい、このところ猪の猛威は異常だ。




公営キャンプ場にありがちな風景の本郷だが、水のせせらぎが感じさせる雰囲気を他と異なるものにしてくれている。




曇ったり晴れたりを繰り返していたが、晴れた時はジリジリ日焼けしているのが分かるほど。
久しぶりにハンモックを出したが、この上にタープを張ればよかったと思うくらい暑かった。




赤い幕の下、ピンクに染まるハンバーグカレーを食って撤収。

３年生になると、低学年用筆箱だけでなくポーチタイプの筆箱の限定解除がなされるらしい。
「前のんまだ使えるやん、もったいな・・」という大人意見に対し、真っ向から反論するチビ男とその姉。
仕方なし、大人の階段を上ってもらうため文具屋へ走った。




父子キャンでは言わずとも荷物を運んだりしてくれる、やたらしっかり者のチビ男。

家に帰った途端、「散らかす専門」「これぞダメ男」に変貌する彼だけを見ている、オカンを始めとする女子達にとって、父子キャンでのその雄志は我が家の都市伝説となっている。





着々と「男」になりつつあるのを知っているのは、残念ながら今のところオトンだけである　　　　　。